アンケート企画「大好きを君へ」

まだ冷たい春の風が、私たちの間を吹き抜ける。

桜の蕾は、今にも花開こうとふっくらと膨らんでいた。

「なぁ、愛心」

「ん?」

先輩が私の前に立ち、そっと私の両頬を大きな手で包み込んだ。

少しマメのできた、温かくて優しい手のひら。

「1年間、寂しい思いさせてごめんな。本当は毎週末でも会いに行きたかったけど、お前の受験の邪魔したくなくて、死ぬ気で我慢してたんだからな」

「先輩……」

「高校に入ったら、また毎日一緒に登下校しような。それと……これからは『幼馴染』じゃなくて、誰が見ても文句なしの『俺の彼女』として、ずっと隣にいて」

真っ直ぐに見つめてくる先輩の瞳に、私の胸ははち切れそうになる。

「はいっ! これからは毎日、嫌って言われても隣に……んむ、」