アンケート企画「大好きを君へ」

私が体育館裏に到着すると、陽翔先輩が一人で立っていた。

いつものお調子者な雰囲気は一切なくて、見たこともないくらい真剣な顔をしている。

私は、ぎゅっと胸元の制服を掴んだ。

本当は、「大好きです」って大声で伝えたい。

でも、先輩はこれから新しい高校に行って、もっと広くて輝く未来が待っている。

私みたいな2歳も年下の、ただの面白い幼馴染が、先輩の新しいスタートの邪魔をしちゃダメだ。

(……この恋は、私の胸の中にだけしまって、片想いで我慢しよ)

寂しさを隠すために、私はいつものおふざけモードの笑顔を作った。