目覚めたら、最推しの腕の中でした~1度終わった私の人生、もう一度恋をしました。~

「一ノ瀬さん」

撮影が終わったあと。

星に。

呼び止められた。

「ん?」

振り返る。

いつものように。

笑っている。

でも。

今日は。

少し違った。

何かを。

決めたような顔。

「今日」

星が。

少しだけ。

周りを気にする。

「このあと」

「時間ありますか?」

「……あるよ」

「二人で」

一度。

唇を噛む。

「話したいことがあるんです」

胸が。

ざわついた。

「分かった」

私は。

頷いた。

◇◇◇

スタジオ近くの。

個室のあるカフェ。

向かい側に。

星が座っている。

私の前には。

ブラックコーヒー。

星の前には。

ミルクたっぷりの。

カフェラテ。

「……」

「……」

さっきから。

星は。

何も言わない。

ストローを。

触ったり。

スマートフォンを。

伏せたり。

また。

私を見たり。

「星ちゃん?」

呼ぶと。

びくっと。

肩が揺れた。

「はい」

「話したいことって?」

「……」

星が。

私を見る。

まっすぐ。

その目。

何度も。

見てきた。

嘘をついているとき。

迷っているとき。

言いたいことがあるのに。

言えないとき。

昔から。

分かりやすい。

私は。

思わず。

言ってしまう。

「ゆっくりでいいよ」

「……っ」

星の目が。

大きくなった。

「急がなくていいから」

「……」

「言えるところからでいいよ」

星が。

俯いた。

そして。

小さく。

笑った。

「まただ」

「え?」

「それ」

胸が。

跳ねる。

「ママも」

星が。

顔を上げる。

「私が言いにくそうにしてると」

「同じこと言ってました」

「……」

私は。

何も言えなかった。

星は。

バッグから。

スマートフォンを取り出す。

そして。

一枚の写真を。

私に見せた。

前に。

三人で撮った写真。

陽向。

星。

私。

「これ」

「うん」

「家で」

「何回も見たんです」

「……」

「それで」

星は。

画面を。

指で動かす。

今度は。

古い写真。

高瀬美月。

前の私。

星と。

並んでいる。

「ママです」

「……うん」

初めて見るふりを。

するべきなのに。

できなかった。

懐かしい。

その写真。

覚えている。

星が。

何度も。

撮り直した日。

『ママ、目つぶってる!』

『もう一回!』

そう言われて。

三回くらい。

撮った。

「似てないですよね」

星が。

言った。

「顔」

「……うん」

「一ノ瀬さんと」

「ママ」

「全然違う」

「うん」

「なのに」

星の声が。

震える。

「なんで」

「……」

「なんでこんなに」

涙が。

星の目に。

溜まっていく。

「同じなんですか?」

「……星ちゃん」

「笑うとき」

「ちょっと右向くのも」

「……」

「考えてるとき」

「唇触るのも」

「……」

「私がちゃんとご飯食べたか」

「すぐ聞くのも」

全部。

私。

「陽向くんを見てるときの顔も」

「……」

「私が困ってると」

「先に気づくのも」

涙が。

星の頬を。

伝った。

「それに」

声が。

崩れる。

「一ノ瀬さん」

「私のこと」

「初めて会った人みたいに」

「見てない」

「……」

もう。

何も。

言えなかった。

「ずっと」

星が。

自分の胸を押さえる。

「ずっと変なんです」

「紗良さんといると」

「ここが」

「ママだって」

「言ってるみたいで」

胸が。

苦しい。

嬉しい。

怖い。

全部。

一緒に。

押し寄せる。

「でも」

星が。

泣きながら。

首を振る。

「そんなわけないし」

「ママは死んだし」

「一ノ瀬さんは」

「一ノ瀬さんだし」

「……」

「だから」

何度も。

涙を拭う。

「こんなこと言ったら」

「変な子だと思われるって」

「ずっと」

「言わないようにしてた」

「……うん」

「でも」

星が。

私を見る。

「もう」

真っ直ぐ。

私を見る。

「聞いてもいいですか?」

心臓が。

痛いほど。

鳴る。

「……うん」

声が。

ほとんど。

出なかった。

星は。

震える唇で。

言った。

「あなた」

「……」

「本当に」

一度。

息を吸う。

「誰なんですか?」

◇◇◇

言えない。

ずっと。

そう思っていた。

信じてもらえるわけがない。

混乱させるだけ。

星の人生を。

壊すかもしれない。

私は。

母親として。

黙っていたほうがいい。

また。

それ。

私は。

星のためにと。

勝手に。

決めようとしている。

陽向の声が。

頭に浮かんだ。

――なんで一人で全部決めんだよ。

――美月がどうしたいかは?

私は。

どうしたい?

「……」

言いたい。

ずっと。

言いたかった。

星に。

抱きしめて。

伝えたかった。

ママだよ。

ここにいるよ。

ずっと。

大好きだよ。

でも。

怖い。

もし。

拒絶されたら?

そんなわけないって。

言われたら?

私は。

もう一度。

娘を。

失うことになる。

「紗良さん?」

星が。

不安そうに。

私を見る。

その顔を見て。

気づいた。

この子も。

怖いんだ。

私だけじゃない。

なら。

逃げちゃいけない。

私は。

震える手を。

テーブルの上に置いた。

「星ちゃん」

「……はい」

「信じられないと思う」

星が。

息を止める。

「私自身」

「今でも」

「全部説明できるわけじゃない」

「……」

「でも」

胸に。

手を置く。

「一ノ瀬紗良さんが」

「事故に遭った日」

「……はい」

「同じ日に」

「高瀬美月も」

「事故に遭った」

星の顔が。

固まる。

「……」

「そして」

涙が。

溢れる。

「私は」

言う。

言ってしまったら。

もう。

戻れない。

それでも。

「病院で」

「一ノ瀬紗良の身体で」

「目を覚ました」

「……え?」

星の顔から。

表情が消える。

「中にいたのは」

声が。

震える。

「紗良さんじゃなくて」

「……」

私は。

星を見る。

娘を見る。

「高瀬美月だった」

「……」

長い。

沈黙。

星は。

瞬きも。

しなかった。

「……何」

やっと。

声が出る。

「言ってるんですか?」

「うん」

「だって」

星の声が。

大きくなる。

「そんなの」

「うん」

「ありえないじゃないですか」

「うん」

「ママは」

涙が。

次々。

落ちる。

「ママは死んだんです」

「……うん」

「お葬式も」

「……」

「ちゃんと」

「……うん」

「私」

星が。

口元を押さえる。

「見たんですよ」

胸が。

引き裂かれそうになる。

「……ごめんね」

「謝らないで!」

星が。

初めて。

強い声を出した。

私は。

口を閉じる。

「じゃあ」

星が。

泣きながら。

私を見る。

「証拠は?」

「……」

「あなたが」

「ママだって」

「どうやって信じればいいの?」

当然。

だと思う。

私は。

少し考える。

何を言えば。

証明できる?

家族しか。

知らないこと。

いや。

誰かから聞いたと。

思われるかもしれない。

私は。

星を見る。

そして。

ふと。

思い出した。

「……星」

初めて。

ちゃんと。

呼び捨てで。

呼んだ。

星の肩が。

揺れる。

「覚えてる?」

「……何を」

「小さい頃」

「眠れない夜」

「ママの布団に」

「よく入ってきたでしょ」

星の目が。

少し。

揺れる。

「そのとき」

「私が」

声が。

震える。

「星の背中」

「三回」

「トントントンってして」

「……」

「『おやすみ、私のお星さま』って」

星が。

固まった。

「……」

「言ってた」

星の口が。

少し開く。

「それ……」

「うん」

「誰にも」

「言ってない」

「知ってる」

「パパにも」

「うん」

「弟たちにも」

「言ってない」

「うん」

星の呼吸が。

速くなる。

「だって」

私は。

泣きながら。

笑う。

「二人だけの」

「おやすみの合図だったから」

「……」

星。

幼い頃。

夜中。

怖い夢を見て。

私の布団へ。

入ってきた。

私は。

背中を。

三回。

優しく叩いた。

『おやすみ、私のお星さま』

そうすると。

星は。

いつも。

安心したように。

目を閉じた。

「……ママ」

小さな声。

私の呼吸が。

止まった。

星が。

震える。

「もう一回」

「……え?」

「もう一回」

泣きながら。

言った。

「言って」

私は。

椅子から。

立ち上がった。

星のそばへ。

行く。

でも。

勝手に。

触れない。

「……触ってもいい?」

星が。

泣きながら。

何度も。

頷いた。

私は。

震える手で。

星の背中へ。

触れた。

一回。

トン。

二回。

トン。

三回。

トン。

そして。

言う。

「おやすみ」

涙が。

止まらない。

「私のお星さま」

「……っ!」

次の瞬間。

星が。

私に。

抱きついた。

「ママ……!」

「……星」

「ママ!」

私は。

娘を。

抱きしめた。

ずっと。

ずっと。

したかった。

強く。

抱きしめる。

「ママ!」

「うん」

「ママなの?」

「うん」

「本当に?」

「うん」

泣いて。

笑って。

何度も。

頷く。

「ママだよ」

「星」

「ママだよ」

「……っ」

星の手が。

私の服を。

強く掴む。

「どこにいたの!」

胸が。

痛い。

「ごめん」

「ずっと」

「会いたかった!」

「うん」

「私も」

「何で」

「何で言ってくれなかったの!」

「怖かった」

正直に。

言った。

「星を」

「混乱させるのが」

「怖かった」

「……」

「信じてもらえないのも」

「怖かった」

「でも」

私は。

娘の髪を。

撫でる。

今度は。

我慢しない。

何度も。

何度も。

「ずっと」

「会いたかった」

「……」

「抱きしめたかった」

「……」

「大好きって」

涙が。

落ちる。

「言いたかった」

星が。

声を上げて。

泣いた。

私も。

泣いた。

周りなんて。

もう。

どうでもよかった。

失ったと思っていた。

娘。

戻れないと思っていた。

母親と娘の時間。

全部が。

元に戻るわけじゃない。

私は。

高瀬美月の顔には。

戻れない。

あの家にも。

以前と同じようには。

戻れない。

でも。

「……ただいま」

私は。

星の耳元で。

言った。

星の身体が。

ぴくっと揺れる。

そして。

泣きながら。

笑った。

「……おかえり」

その言葉を。

聞いた瞬間。

私は。

もう。

何も。

いらないと思った。

◇◇◇

それから。

私は。

星に。

話せることを。

少しずつ話した。

事故。

紗良の身体で。

目覚めたこと。

陽向が。

最初に。

そばにいたこと。

自分が。

高瀬美月だと。

信じてもらえるまでのこと。

紗良の記憶。

そして。

星を。

遠くから。

一度見たこと。

「……あの日」

星が。

目を見開く。

「やっぱり」

「え?」

「ママだったんだ」

「分かったの?」

「分かんなかった」

星は。

首を振る。

「でも」

胸を押さえる。

「何か」

「見られてるって思った」

「……」

「すごく」

少し。

笑う。

「懐かしい目だった」

涙が。

また。

滲んだ。

親子って。

すごい。

本当に。

顔だけじゃないんだ。

◇◇◇

「じゃあ」

星が。

少しして。

急に。

真顔になる。

「陽向くんは?」

「え?」

「知ってるの?」

「うん」

「いつから?」

「最初から」

「えっ!?」

「いや」

私は。

慌てて訂正する。

「美月だって信じてくれたのは」

「途中から」

「……」

星が。

じっと。

私を見る。

嫌な予感。

「で」

「何?」

「ママ」

「うん」

「陽向くんと」

「……」

「付き合ってる?」

「……」

沈黙。

星の目が。

どんどん。

大きくなる。

「ママ?」

「……はい」

「えええええええええ!?」

個室。

とはいえ。

さすがに。

声が大きい。

「星! 声!」

「だって!」

「ちょっと!」

「ママ!」

「はい!」

「陽向くんと付き合ってるの!?」

「……うん」

「最推しと!?」

「……うん」

「何それ!」

「私もそう思う!」

星が。

頭を抱える。

「待って!」

「うん」

「じゃあ」

「この前」

「三人で写真撮ったとき」

「うん」

「ママと」

「ママの彼氏と」

「私!?」

「……そうなります」

「無理!」

「何が!?」

「情報量!」

どこかで。

聞いた言葉。

思わず。

笑ってしまう。

陽向も。

同じこと言ってた。

「何笑ってるの!」

「陽向も」

「同じ反応したから」

「……」

星が。

固まる。

「陽向くん」

「うん」

「私のこと」

「何て?」

私は。

少し笑う。

「会いたいって」

「え?」

「美月の大事な娘だから」

「ちゃんと知りたいって」

「……」

星の顔が。

一瞬で。

真っ赤になる。

「無理」

「また?」

「今度会えない」

「何で?」

「推しが」

「ママの彼氏として来るんでしょ!?」

「……まあ」

「無理!」

私は。

とうとう。

声を上げて。

笑った。

◇◇◇

夜。

陽向が。

私の部屋へ来た。

玄関を開けた瞬間。

私の顔を見て。

気づく。

「何かあった?」

「……うん」

「悪いこと?」

私は。

首を振った。

「いいこと」

陽向が。

少し。

安心したように。

笑う。

「何?」

私は。

言った。

「星に」

「うん」

一度。

息を吸う。

「本当のこと」

陽向の目が。

大きくなる。

「……言った」

「……」

「星」

「分かってくれた」

「……マジ?」

「うん」

「私のこと」

涙が。

また。

少し。

滲む。

「ママって」

「呼んでくれた」

陽向が。

何も言わない。

ただ。

ゆっくり。

私のところへ来て。

腕を。

広げた。

私は。

その胸へ。

飛び込んだ。

「よかったな」

「……うん」

「本当に」

「うん」

「よかった」

陽向の声も。

少し。

震えている。

「ただいまって」

「言えた」

「……うん」

「おかえりって」

「言ってくれた」

陽向の腕が。

強くなる。

「美月」

「何?」

「よく頑張ったな」

その言葉に。

涙が。

また。

溢れた。

「……頑張った」

「うん」

「怖かった」

「うん」

「でも」

顔を上げる。

「言ってよかった」

陽向が。

笑う。

「うん」

◇◇◇

少しして。

私は。

陽向へ。

笑いながら言った。

「星」

「うん」

「陽向が私の彼氏だって知った」

「……」

陽向。

固まる。

「……え?」

「言った」

「美月」

「何?」

「俺」

顔を覆う。

「次会えない」

「星と同じこと言ってる」

「何で!?」

「星も」

「推しがママの彼氏として来るの無理って」

陽向が。

顔を上げる。

「待って」

「うん」

「俺も」

「彼女の娘で」

「俺のファンの子に」

「彼氏として会うの」

「だいぶ無理」

「情報量?」

「多すぎる!」

二人で。

笑った。

こんな日が。

来るなんて。

本当に。

思わなかった。

◇◇◇

陽向が。

帰る前。

玄関。

私は。

その手を。

握った。

「陽向」

「ん?」

「私ね」

「うん」

「一回目の人生」

少し。

笑う。

「幸せじゃなかったわけじゃない」

「うん」

「子どもたちがいて」

「家族がいて」

「楽しいことも」

「いっぱいあった」

「……うん」

「でも」

ずっと。

足りなかった。

自分自身を。

大切にすること。

自分の気持ちを。

誰かに。

聞いてもらうこと。

「二回目は」

私は。

陽向を見る。

「自分も」

「ちゃんと大切にしたい」

陽向が。

笑う。

「うん」

「星のママで」

「うん」

「五人の子どものママで」

「うん」

「一ノ瀬紗良として仕事して」

「うん」

「陽向の彼女で」

「それ重要」

「はいはい」

「あと」

陽向が。

私の手を。

恋人繋ぎにする。

「高瀬美月」

「……うん」

「それが一番最初」

胸が。

温かくなる。

「うん」

私は。

頷いた。

「高瀬美月」

もう。

迷わない。

この顔が。

誰のものだったとしても。

過去に。

どんな人生があったとしても。

今。

選んで。

生きているのは。

私。

「陽向」

「何?」

「これからも」

「うん」

「よろしくお願いします」

「急に何」

笑いながら。

陽向が。

少し考える。

そして。

私の額に。

軽く。

キスをした。

「こちらこそ」

「……」

「これから」

少し笑う。

「同じ時間」

「いっぱい作ろ」

胸が。

きゅっとなる。

「うん」

「今までの三十四年は」

陽向が。

言った。

「全然違う人生だったけど」

「……うん」

「これからは」

指を。

強く絡める。

「一緒に生きよ」

涙が。

滲む。

でも。

今度は。

悲しくない。

「うん」

私は。

笑った。

「一緒に生きたい」

◇◇◇

私は。

一度。

人生を終えた。

妻で。

母親で。

誰かの嫁で。

いつの間にか。

『私』を。

小さくしていた人生。

そして。

目を覚ましたら。

最推しアイドルの。

腕の中だった。

最初は。

夢だと思った。

次に。

罰だと思った。

誰かの身体を。

奪ってしまったのだと。

でも。

違った。

これは。

誰かになるための。

二度目の人生じゃない。

高瀬美月が。

高瀬美月として。

もう一度。

生きるための人生だった。

子どもを。

愛していい。

過去を。

忘れなくていい。

紗良を。

大切にしていい。

陽向を。

好きでいていい。

そして。

私自身も。

幸せになっていい。

スマートフォンが。

震える。

星から。

メッセージ。

『ママ』

その二文字だけで。

涙が。

出そうになる。

続けて。

『今度、陽向くんと3人でご飯行きたい』

私は。

笑った。

すぐに。

陽向へ転送する。

数秒後。

『無理緊張する』

トップアイドルなのに。

『星も同じこと言ってるよ』

『じゃあお互い様だな』

『いつにする?』

少しして。

『美月が決めて』

私は。

指を止める。

以前なら。

みんなの都合を。

先に考えた。

誰かが嫌じゃないかな。

迷惑じゃないかな。

そう考えて。

自分の希望を。

後回しにした。

でも。

今は。

まず。

自分に聞く。

私は。

いつがいい?

どうしたい?

答えは。

すぐに出た。

『早く会いたいから、今週がいい』

送信。

陽向から。

『了解』

星から。

『やった!』

二つの返信を見て。

私は。

笑った。

これでいい。

誰かのためだけじゃなく。

私も。

ちゃんと。

この人生を。

楽しんでいい。

「……幸せ」

声に出してみる。

今度は。

何の罪悪感もなかった。

私は。

高瀬美月。

五人の子どもの母親で。

人気女優・一ノ瀬紗良の身体で生きていて。

そして。

世界で一番大好きな人に。

愛されている。

二度目の人生。

今度こそ。

私は。

私を。

置いていかない。