あの空の下、誓った約束。

なんとか修学旅行一日目を終えた。

今日はなるべくるきたちとはかかわらないようにして過ごしたら、るきたちと絡む前のように平和に過ごせて、やっぱりこっちの方がいいんだな、と思った。
欲張って人と関わろうとしなければいいのだ。

でも、るきたちを避けるのも大変。だからあと二日続けるのは大変だが…。

ほかの人に気を遣わせるよりも、自分で動く方が絶対いいもんね。

がんばろ。

翌日。

今日は私服デーである。
女子たちは全員楽しみにしているのだ。

八神君の私服を。

「八神君やっぱおしゃれそうだよねー!!」
「え、それな?」
「私服ダサかったらどーする!?」
「それもそれでギャップがかわちい…。」
「えたしかに…。」
「何着ても騒がれちゃうなんて罪な男すぎでしょ笑」

女子たちは朝から八神君の私服の話題で持ちっきり。

…。まあでもちょっと八神君の私服は気になる。

「ここなー」
「る…るきどうした?」
「ごめぇんるきさ、部屋にコームおいてきちゃって!とってきてほしいなあ」
「…いいよ」
「ここな神!一生一緒にいよ!」
「…」

コームぐらい自分でとりに行けば…。てかコームとか最悪いらないよ…。
まあでも、るきは前髪命だろうしな。


「るきたちの部屋についたはいいけど、コームなんて…」

…どこにもない。

しょうがない。帰ろう…

あ、でもるき前髪直したいだろうな、いやだろうけど私のを持っていこう…

と、ドアを開けた瞬間悲劇が起こった。

「キャッ」

上から水が…。

やられた、のか。

最初から私をずぶぬれにさせるために…。

まあいいや、どうせ乾くだろうし。

「おい。」

誰かの声がした。
この声は、八神、くん?
なんでここに…。

「なにやってんだよ、ずぶぬれじゃん」

私服、普通にかっこいいじゃん。

八神君のすがたをみて少し腰を抜かしてしまった。

「…やっぱ杉本にやられたのか?」
「違うよ。るきじゃない。自分で水をぶちまかしただけだからだいじょ…」
「なんで、そうかばうんだよ、いじめられてるんだろ?」

気づいて、たの?
もしかして、八神君、私を追いかけて…?

…なわけないか。
ただたまたま見つけただけ。
きっとそう。

「とりあえずこれ着ろ。」
「…え?」

八神君は自分のパーカーを脱いで、私に渡してきた。

「…ありがと。」

私のこと嫌いなくせに優しくしてくる。

やっぱり、よくわからない人だ。