幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜番外編



 

 恋達は駅のホームから電車に乗った。

 電車に乗っている間、恋は4人を見ていた。

 美風の天然パーマは今日もくるくるだ。
 反対に、宗介の黒髪はさらさらだ。
 律と美風は今日もお洒落な格好をして来て居る。
 理央の染めた髪は艶やかで、きちんとブローされている。……。

 理央と目が合って、恋が口元だけ笑って見せると、理央はにっと笑った。


 ショッピングモールに着くと中は涼しかった。
 広い入り口を入って行くと、理央が口を開いた。


「別に良いけど、これって私お邪魔虫なのかな?」

「なんで?」


 恋が聞くと、理央はちょっと笑いながら言った。


「だって恋達は四角関係でしょう。私はその友達で。本当は4人で来たいんじゃないかって思って」

「そんなことないよ」

「別に。樋山と向井が来る時点で、気にしたことないよ。」

「上野が居る場合、誰が来たっておんなじだよ。駒井は喋り上手だから居た方が良い。」

「嫌だ嫌だ、駒井さんそんな事考えてたんですか?」


 律が呆れ顔で言った。


「恋人の親友も、僕は来てくれた方が良いと思いますね。賑やかですし。」

「そうかなあ。邪魔じゃない?」

「全然。気にし過ぎだよ。」

「恋がそう言ってくれて嬉しい」


 理央は言った。


「私、恋愛感情うっすいんだ。みんなで騒げればそれでOKみたいな。だからいつも混ぜてもらってハッピーなんだよね」

「ふーん。駒井は恋人作らないの?」

「居るっちゃ居るんだけど遠恋?っていうのかな。でさ。基本は要らないんだ。面倒くさくて」

「へえ」


 理央が上を見あげてから言った。


「私、恋の事も上野くんの事も樋山くんの事も、律ちゃんの事も大好きだよ。ずっとこのまま続くといいと思ってる。今日も張り切って行こうね。」


 理央がにこっと笑った。