恋が宗介と登校すると、理央と美風はもう教室に付いていた。
美風と話をしていた理央は、恋の姿を見ると、手を振って笑いかけた。
「おはよ、恋」
「おはよう」
「この間さ、メル友から連絡が来て、モデルのRenって理央の友達なんでしょうって言うんだ。」
理央が言いながらスマホを弾いた。
「サインが欲しいって言うんだけど、どうする?。色紙を預かって来てるんだ。」
理央が言いながら、スマホの画面を恋に見せた。
見てみると、理央のラインで、ユカという友達が、サイン超欲しい、と絵文字付きで書いてきている。
「新田さん、サインした事ある?」
美風が聞いた。
「モデルが決まった時、家でふざけて考えたよ。真面目にじゃないけど。」
「かっこよく独特なのを書きなね。サイン盗用されない様に。」
「うわ、タレント扱いか。これから不安」
宗介が言いながらため息をついた。
「仲良しの年下の友達だから、色紙に私も一言書こうと思ってるんだ」
それから、
「あ、どうせなら、黒白王子にも何か書いて貰おうか。その子黒白王子も知ってて好きなんだ」
と言った。
「僕にも書いてって言うのか」
「僕は嫌だ。書くことなんてない。」
「まあまあそう言わず」
それから理央は、気づいた顔をして顔をあげた。
「そうそう律ちゃんが、みんなでショッピングモールに行きませんかって誘ってる」
「律が?」
「向井か。何で?」
「あそこのフードコート穴場で、美味しいものが沢山あるんだ。入ってる店もB級グルメっていうかお洒落なのばっかでしょう?」
理央が言った。
「クレープ屋さんでチーズが新しい味になったとかニッチな事言ってた。みんなで行かない?ショッピングモールは家族といつも行くけど、みんなで行った事はなかったし。」
「行ってみたい。新田さん、奢るよ。」
「別に良いけど。言っとくけど、新聞部は抜きだからな。」
「じゃあ決定。日曜日に日時計の前で集合。楽しみだね。」
恋達はショッピングモールに出かけることになった。



