僕たちの余命は、一週間で一生分






新しいアパートでの生活が始まってから、俺の毎日は少しずつ変わり始めていた


あんなに退屈だった大学のキャンパスが、ほんの少しだけ、意味のある場所に思えてきた


理由は分かっている


「あ、朔夜くん! おーい!」


昼休み、学食に向かう途中の広い中庭。


新緑の木々の向こうから、聞き慣れた明るい声が響いた


振り返ると、大きなリュックを背負った陽菜が、大きく手を振りながらこちらに走ってくるところだった


「やっぱり朔夜くんだ! 遠くからでもすぐ分かったよ」


「陽菜。今から授業?」


「ううん、午前中で終わり! 今から画材屋さんに行こうと思って。朔夜くんは?」


「俺は、これから学食で適当に済ませようかと……」


「じゃあ一緒に食べよ! 私、購買でパン買ってきちゃうから!」