僕たちの余命は、一週間で一生分






それからの日々は、まるで坂道を転がり落ちるように早く過ぎていった


陽菜は秋の大きなコンクールに向けて、寝る間を惜しんで特大のキャンバスに向かい続けていた


大学の講義が終わればすぐにバイトへ行き、夜遅くにアパートに戻ってからは、朝方まで油絵の具の匂いにまみれて絵を描く


そんな過酷な生活をしているはずなのに、俺の前ではいつも、ひまわりみたいな笑顔を崩さなかった


「ほら、朔夜くん! 背景の青空、すごく綺麗に描けたと思わない?」


ある日の夜、俺の部屋で遅い夕飯を食べている時、陽菜はスマホの画面で描きかけの絵を見せてくれた


だけど、画面を持つ彼女の指先は、以前よりもさらに細く、痛々しいほど白くなっていた。


「……陽菜、本当にちゃんと寝てるか? 目の下のクマ、全然治ってないぞ」


「あはは、バレた? でもね、今が一番の頑張り時だから。このコンクールで賞を取れば、私の夢に一歩近づくんだもん!」


陽菜は無理に元気を作って笑う。


その健気な姿を見るたびに、俺の胸は締め付けられるように痛んだ