僕たちの余命は、一週間で一生分

悶々とした気持ちのまま、俺は大学の帰り道、アパートの近くにある安スーパーに立ち寄った。


少しでも陽菜の力になりたくて、最近は彼女の分の夕飯も多めに作って、部屋に呼び出すのが日課になっていた


「あれ、陽菜?」


惣菜コーナーの隅で、見覚えのあるショートカットの頭が見えた。


陽菜は真剣な顔をして、10円単位で値引きされた食パンや、賞味期限間近のパックを見つめている


その手元にある買い物カゴには、大学の売店で買ったと思われる高額な油絵の具のチューブが一本だけ、ぽつんと入っていた


「あ、朔夜くん! 奇遇だね」


「またそんな安いものばっかり見て……。ちゃんと栄養あるもの食べろよ」


「しょうがないよー。芸術学部はお金がかかるの! この絵の具一本で、私の1週間の食費が吹き飛ぶんだから」


陽菜はあははと笑うけれど、その顔はひまわり畑の時よりも少しだけ青白く、目の下にはうっすらとクマができていた。