僕たちの余命は、一週間で一生分

「あ、そうだ! 朔夜くん、今日ってこの後ひま?」


「え? ああ、特に予定はないけど……」


「じゃあドライブ行こう! 私、どうしても今週末に行きたい場所があるんだよね。車、出せたりする?」


実家から逃げる時、俺は父親の趣味だった古い中古車を、手切れ金の代わりとして勝手に乗って飛び出してきた


アパートの駐車場に停めっぱなしだったその車を、陽菜はベランダから見つけていたらしい


「いいよ。どこに行きたいんだ?」


「ふふ、秘密! ナビは私に任せて!」


陽菜は嬉しそうに胸を張った



一時間後。



街を抜け、なだらかな丘を上った先で、フロントガラスいっぱいに鮮やかな「黄色」が飛び込んできた


視界の果てまで続く、何万本もの向日葵。


太陽に向かって真っ直ぐに大輪の花を咲かせるその景色は、息をのむほど圧倒的だった