僕たちの余命は、一週間で一生分

陽菜は、未来の夢のために、今を必死に生きている


片や俺は、実家の地獄から逃げるためだけに、寿命を売り払って一千万円を手に入れた


俺のこの一千万円があれば、陽菜はもっと楽に、好きなだけ絵を描けるのに……


そんな、叶うはずもない場違いな感情が、俺の頭をよぎった


自分がどれだけ愚かで、目の前の彼女がどれだけ眩しいか、思い知らされるようだった


「――ねえ、今度は私が朔夜くんの部屋に行っていい?」


「え?」


「お茶のお礼! 朔夜くんの部屋、どんな風になってるのか気になる!」


無邪気に微笑む陽菜に、俺は自分の部屋が布団とコンビニ袋しかない、抜け殻のような部屋であることを思い出し、急に恥ずかしくなって慌てるのだった