「――っ、蓮!」
ミニゲームのホイッスルが鳴り、給水のためにベンチに戻ってきた蓮の元へ、俺はたまらなくなって駆け寄った。
ドリンクボトルを差し出しながら、そのたくましい腕をきゅっと掴む。
「ん? なんだよ春。……あ、さっきのシュート、フォームがちょっと浮いてたぞ。後で合わせてやるから――」
「そうじゃなくて……!」
俺は蓮の言葉を遮り、その切れ長の瞳をまっすぐに見上げた。
掴んだ腕に、少しだけ力を込める。
「蓮……あのさ。最近、何かあった……? なんか、悩んでることとか、俺に隠してることがあるなら、言ってほしい、な……って」
俺の言葉に、蓮の身体が一瞬だけ、目に見えてピクッと強張った。
いつもなら絶対に揺るがないはずのエースの瞳が、ほんのわずかに泳ぐ。
だけどそれも、本当に一瞬のことだった。
「……何でもない」
蓮はすぐにいつものぶっきらぼうな顔に戻ると、フイッと目を逸らし、
ボトルを受け取ってゴクゴクと喉を鳴らした。
ミニゲームのホイッスルが鳴り、給水のためにベンチに戻ってきた蓮の元へ、俺はたまらなくなって駆け寄った。
ドリンクボトルを差し出しながら、そのたくましい腕をきゅっと掴む。
「ん? なんだよ春。……あ、さっきのシュート、フォームがちょっと浮いてたぞ。後で合わせてやるから――」
「そうじゃなくて……!」
俺は蓮の言葉を遮り、その切れ長の瞳をまっすぐに見上げた。
掴んだ腕に、少しだけ力を込める。
「蓮……あのさ。最近、何かあった……? なんか、悩んでることとか、俺に隠してることがあるなら、言ってほしい、な……って」
俺の言葉に、蓮の身体が一瞬だけ、目に見えてピクッと強張った。
いつもなら絶対に揺るがないはずのエースの瞳が、ほんのわずかに泳ぐ。
だけどそれも、本当に一瞬のことだった。
「……何でもない」
蓮はすぐにいつものぶっきらぼうな顔に戻ると、フイッと目を逸らし、
ボトルを受け取ってゴクゴクと喉を鳴らした。


