『付き合ってない、たぶん』上

――あれから季節は巡り、俺たちは次の学年へと進級した。

「よっしゃあああ!!! 全員同じクラスじゃん!!!」

新学期初日。

新しいクラスの掲示板の前で、拓海がバカみたいにデカい声を上げてガッツポーズをした。

名簿を見ると、俺、蓮、拓海、陸、凛の、中等部からずっと一緒にいるいつものメンバーの名前が、

見事に1つのクラスの欄に並んでいた。

「マジか。今年もまた毎日お前らのバカップルぶりを見せつけられるのかよー」

陸がニヤニヤしながら俺の肩を叩く。

「また賑やかになりそうだね」

凛もいつも通り涼しげに瞳を輝かせている。

「……よろしくな、春」

隣に立つ蓮が、ぶっきらぼうに、だけど愛おしそうに俺の頭を大きな手でガシガシと撫でた。

「うん! 今年もよろしくね、蓮!」

俺は満面の笑みを返した。

みんな一緒のクラス。

大好きな仲間と、大好きな彼氏。