『付き合ってない、たぶん』上

あの部室での小さな違和感も、毎日の部活と、相変わらず距離感のバグった甘い日常の忙しさに紛れ、

俺春の頭からはすっかり消え去っていた。

お互いに「拓海が好き」なんていう大勘違いをしていたのが嘘みたいに、俺たちは「恋人」としての時間を重ねた。

相変わらず拓海たちには毎日イジり倒されたけれど、

蓮はスマホの裏のカップルプリを外すこともなく、いつも俺の隣にいてくれたから。