『付き合ってない、たぶん』上

「……おい、春。本当に男二人でこれに入るのか?」

ゲームセンターの奥、ピンクや紫のネオンできらきらと輝く最新のプリクラ機の前で、蓮が完全に挙動不審になっていた。

いつも試合前に見せる圧倒的な覇気はどこへやら、財布を握りしめたまま、

周囲の女子高生たちの視線から逃れるようにそわそわしている。

「だって、蓮とまともな写真一枚も持ってないんだもん。ほら、早くお金入れて?」