『付き合ってない、たぶん』上

「あ……ねぇ、蓮。プリクラ、撮らない?」

「は? プリクラ……? 男二人でか?」

蓮が嫌そうに眉をひそめる。

男子校のノリの俺たちが、普段なら絶対に入らない領域だ。

「だってさ、合宿の帰りのバスで拓海たちに撮られた添い寝写真、蓮がスマホに回収しちゃったじゃん。俺、蓮とのまともな写真一枚も持ってないから……欲しい、なぁって」

俺が上目遣いで小さくおねだりすると、蓮は一瞬言葉を詰まらせた後、激しく動揺しながら財布を取り出した。

「……っ、分かったよ! 撮ればいいだろ、撮れば!」