「春?お前、なんか顔色悪くね?」
蓮が、心配そうに顔を覗き込んでくる。
「あ、ううん!ちょっと、枕が変わって、寝付けなかっただけ!」
慌てて、いつものお調子者の笑顔を作る。
だけど、蓮の綺麗な顔がすぐ近くにあるだけで、昨日の『好きな人』のことがチラついて、
胸がギューッと苦しくなった。
大部屋の隅では、拓海や陸たちが、こちらをじっと見つめていた。
「おい、見ろよ……」
「春の奴、完全に寝不足じゃん。昨日の蓮の話、聞いてたな、これ」
「両片想い、拗らせすぎだろ……」
周りの奴らのヒソヒソ声なんて、今の俺たちの耳には、一切届いていなかった。
「ほら、行くぞ」
蓮が、俺の頭をぽん、と叩いて、先に部屋を出ていく。
その後ろ姿を見つめながら、俺は小さくため息をついた。
(だめだ、ちゃんとしなきゃ。俺は、ただの幼馴染なんだから……)
グラウンドに出て、朝の空気のなかでランニングを始める。
だけど、寝不足の頭は、思うように働いてくれなかった。
「……っ」
足元がもつれて、派手に転びそうになる。
蓮が、心配そうに顔を覗き込んでくる。
「あ、ううん!ちょっと、枕が変わって、寝付けなかっただけ!」
慌てて、いつものお調子者の笑顔を作る。
だけど、蓮の綺麗な顔がすぐ近くにあるだけで、昨日の『好きな人』のことがチラついて、
胸がギューッと苦しくなった。
大部屋の隅では、拓海や陸たちが、こちらをじっと見つめていた。
「おい、見ろよ……」
「春の奴、完全に寝不足じゃん。昨日の蓮の話、聞いてたな、これ」
「両片想い、拗らせすぎだろ……」
周りの奴らのヒソヒソ声なんて、今の俺たちの耳には、一切届いていなかった。
「ほら、行くぞ」
蓮が、俺の頭をぽん、と叩いて、先に部屋を出ていく。
その後ろ姿を見つめながら、俺は小さくため息をついた。
(だめだ、ちゃんとしなきゃ。俺は、ただの幼馴染なんだから……)
グラウンドに出て、朝の空気のなかでランニングを始める。
だけど、寝不足の頭は、思うように働いてくれなかった。
「……っ」
足元がもつれて、派手に転びそうになる。


