『付き合ってない、たぶん』上

だからこそ、3人には分かってしまった。蓮のこの目が、冗談でも何でもなく、

自分の人生と春との未来のすべてを賭けた、本気の「エース」であるということが。

「……分かったよ、エース」

長い沈黙を破り、拓海が、いつになく真面目な、大人の男の顔をして蓮の肩を強く叩いた。

「お前がそこまで覚悟を決めてんなら、俺らは全力で春を誤魔化してやる。あいつが疑って泣きついてきても、絶対に墓場までこの秘密を持ってってやるよ。その代わり……」

拓海は蓮の目をまっすぐに見据えた。

「最後は、ちゃんと自分の口からあいつに言えよ? 泣かせたら、今度こそ俺がマジで一発殴るからな」

「……ああ。ありがと、お前ら」