『付き合ってない、たぶん』上

陸の大きな身体が、目に見えてガタガツと小刻みに震えだした。

食べかけのカロリーメイトを握りしめたまま、言葉を失って呆然と立ち尽くしている。

いつも冷静沈着で、何が起きても涼しい仮面を崩さない凛でさえ、その端正な顔を驚愕に歪めていた。

息を呑み、瞳を限界まで見開いて画面を凝視している。

中等部からのエスカレーター組で、ずっと一緒にバカをやって、一緒にサッカーをして、

蓮と春のもどかしすぎる両片想いを誰よりも近くで応援してきた最高の3人。

その3人が、同時に「え……?」と、頭の処理が追いつかないまま硬直していた。

「…ずっと裏で進めてたんだ。そして、さっきこれが届いた。……これで、本当に確定した。後戻りはできねぇ」

蓮は拳を強く、強く握りしめた。爪が手のひらに食い込み、白くなるほどの力で。