通りすがりの俺様

 

 コンビニで付録つきの雑誌を眺めていると、ほんとうに一鷹がやってきて、送ってくれた。

 自宅の手前にある線路で遮断機が下りたときに訊いてみる。

「あの、なんで送ってくれたんですか?」
「なんでだと思う?」

 すごくいろいろ考えてみた。

「なにかこう、ご先祖の……」

「絶対に違うな」

 まだなにも言ってませんけど……。

 いずるの家の前で、一鷹は、
「じゃあな。
 玄関入るまで見てるから、さっさと入れ」
と言う。

「あ、ありがとうございました」
といずるは頭を下げ、低い門扉を開けた。

 玄関のドアを開けてから、もう一度振り返り、頭を下げる。

 いいから、早く入れ、というように、しっし、と一鷹は手を振ってきた。