通りすがりの俺様

 

「……あなたのやっていることは親切なのかなんなのか、よくわかりません」

 一緒にマイバスケットに買った商品を詰めながら、いずるは言った。

 飛んでったカードがサッカー台の下に入って大変だったからだ。

「別に親切でやってるわけじゃない。
 お前にしてやりたいことをやりたいようにやってるだけだ」

 微妙に親切、微妙に迷惑です、と思っていると、一鷹が言う。

「ロッカーが荒らされてたって聞いたぞ」

 ……それで心配して来てくれたんですか。

「俺がついてるからには大丈夫だ。
 不審者が来ても、このマイバスケットで――」
と一鷹は食材を入れかけたピンクのバスケットを抱える。

 ――防ぐ?

「殺す」

 ――いや、どうやってっ!?

 まあ、この人なら、バスケットだろうが、ビニール袋だろうが、()るときは殺りそうなんだが……、
と思いながら、いずるはバスケットを運んでくれる一鷹の後をついて行った。