通りすがりの俺様

「これ、ただ中の物をひっくり返してるだけみたいなんで。
 網代木さんたちがやるなら、もっと徹底的に陰湿なことをやると思います」

「そう。
 ……信頼してるのね」
と有沙はもう一度、そう呟いた。

 網代木たちなら、嫌がらせも手を抜きそうにはない。

 ただロッカーを荒らしている風に見えるこれは、なにかの警告のように思えた。