通りすがりの俺様

 


「レッサーさん、意外に面白い人だね。
 すごいイケメンだけど、怖い感じの人だと思ってたんだけど」

 昼休憩も終わり。
 ロッカールームに行きながら、晴菜がそう言って笑った。

 ……もう、レッサーがあだ名になってる。

 苦笑いしながら、いずるは自分のロッカーを開けた。

「晴菜!
 高石さん呼んでっ」

「えっ?
 有沙さん、いないよ」

 ロッカールームの中をキョロキョロ探しながら、晴菜は言う。

「どうしたの?」
とこちらに来た晴菜に、いずるはロッカーの扉を大きく開けて言った。

「……見て。
 ロッカー荒らされてる」