通りすがりの俺様

 いずるは一鷹から少し遅れて歩き出した。

 その一団から距離をとりたかったからだ。

 すると、部署が遠いので普段はあまり話さない同期の佐保子(さほこ)が声をかけてきた。

「おっ、いずるっ。
 二次会行くの~?」

「あ、うん」

 よしっ、ガンガン行こうっ、と佐保子は、いずるの肩を抱いて歩き出す。

 いやあの、もう帰りたいんだけど……と思いながらも、久しぶりに佐保子と話せて嬉しかったので、苦笑いしながらも一緒に行った。