ホテルの怖い話短編集

今日は勤務歴10年の石川さんが休みなので、勤務歴7年の私が各部屋の最終チェックに回ることになった。
「あと一部屋か。今月はやっぱり仕事が少ないなぁ」
掃除機を引きずって一番奥の客室へと向かいながら呟く。
宿泊客が少ないということは、私たちの仕事が少ないということで、最近はお客さんがチェックインする3時にはさっさと帰宅していることが多かった。
体力的には楽でいいのだけれど休みが多くてお金にならないのが悩みの種で、実は他に働き口を探している。
この仕事もあと何か月もつかわからない。
そんな状況で今日最後の客室へと足を踏み入れる。