吹き出した汗をぬぐって玄関へ戻ったとき、真っ白な傘が先端からジワリと赤く染まるのをみた。
それはまるで血のように赤く、白い傘を染め上げていく。
「嘘でしょ……」
思わずその場に尻もちをついてしまった。
視線を傘から外すことができず、甲高い悲鳴をあげたのだった。
☆☆☆
翌日は休みだったけれど、私は真っ赤に染まった傘をホテルまで持ってきていた。
こんなもの、とても部屋に置いておく気分にはなれなかったから。
「あぁ、あの部屋から持ち出しちゃった?」
このホテルに長く勤めている人が、あちゃーという表情を向けて言った。
「はい。忘れ物保管庫へ移動しました」
それはまるで血のように赤く、白い傘を染め上げていく。
「嘘でしょ……」
思わずその場に尻もちをついてしまった。
視線を傘から外すことができず、甲高い悲鳴をあげたのだった。
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翌日は休みだったけれど、私は真っ赤に染まった傘をホテルまで持ってきていた。
こんなもの、とても部屋に置いておく気分にはなれなかったから。
「あぁ、あの部屋から持ち出しちゃった?」
このホテルに長く勤めている人が、あちゃーという表情を向けて言った。
「はい。忘れ物保管庫へ移動しました」



