ホテルの怖い話短編集

そのゴミを持って帰るなんてどうなのって感じもするけれど、このスリルが仕事のストレスを発散にも役立つから、やめられない。
「でもさ、ホテルって充電器貸出してるよね?」
「え? うん、してるよ」
「お客さん、知らずに持ってきたのかな?」
「そうなんじゃない?」
「それにしては忘れて帰ってるし……」
ミナが難しい顔になる。
私は運ばれてきた焼き鳥のネギまを口に含んだ。
「もしかしてその充電器、わざと忘れて帰ったとかじゃない?」
「どういうこと?」
そう聞きなおしてから、確かにお客さんがいらなくなったものをホテルのゴミ箱に捨てていくことはよくあると考え直した。