ホテルの怖い話短編集

窓の外はまだ暗いけれど、早く寝たために頭は意外とスッキリしている。
枕元の電灯だけを付けて部屋の中を見回して、ここが昨日泊ったホテルだと思い出す。
だとすれば、さっきの音は隣の部屋を借りている客が立てたものだろう。
さして気にすることもなく、空腹であることを思い出した。
「そういや夕飯も食べてなかったっけ」
近くにコンビニがあったことを思い出して起き上がろうとしたときだった。
右頬に違和感があって横になったまま指でふれた。
小さなナイロンのようなものがへばりついている。
剥がして確認してみると、それがソフトコンタクトであることがわかった。
「なんで、コンタクトレンズがこんなところに?」