ホテルの怖い話短編集

右も左もわからない者同士が支えあっているうちに、次第と恋人の関係になっていったのだ。
洋子は清楚で大人しかったけれど、仕事に関しては熱心に頑張っていた。
そんな姿は眩しいくらいだった。
付き合い始めてからもずっと順調だった。
あまり恋愛経験のないふたりだったから余計によかったのかもしれない。
洋子と過ごすすべてのことが新鮮で、楽しかった。
洋子との関係が破綻し始めたのは結婚10年目を迎えた頃あたりからだった。
付き合ってきた期間を含めると13年間、俺はずっと一途だった。
洋子は結婚後家庭に入って子供を産み、だんだんと《おばさん》に近づいてきていた。