恋を知らない天才魔術師が、惚れ薬を作るまで



「デートしてくれたら、答え合わせしましょう」


何故そんなことになるのかイザベラには理解できなかった。

しかし、ここまで来て、恋を理解できる機会を逃してはならないと生存本能が叫んでいる。

ぐぐっと奥歯を噛み締め、拳を握りしめ、イザベラは小さく頷いた


「やった!それじゃあ、今度の休み、昼前に中央広場で待ち合わせしましょう」


子供のように喜ぶジョシュアを尻目に、イザベラは何か腑に落ちない気分になるも、恋を知るために致し方ないことだと自分に言い聞かせる。

人懐っこい笑顔を浮かべるこの青年は、どうやら思っていた以上に強かなようだった。