恋を知らない天才魔術師が、惚れ薬を作るまで



「じょ、ジョシュア君!?」

「はい、ジョシュアです。お久しぶりです、イザベラさん」


太陽のように眩しい笑顔がイザベラに向けられ、思わず目を細める。


「ひ、久しぶりだね。ここ最近、姿が見えなかったようだけど、どうしてたの?」


驚きで高鳴っている心臓を落ち着かせながら、何気なくそう言うと、ジョシュアの顔がよりいっそう輝いた。


「僕を探してくれたんですか、嬉しいです!」


あまりにも眩しすぎて、イザベラは目を瞑る。


「軍との共同訓練に参加してたんで、ここ数日王都から離れていたんです」

「そうなんだ...」


だから、見かけなかったのかとイザベラは納得する。

普段からユリウスを探し回っているせいで、人捜しは得意な方だと自負していたが、さすがにいない人を見つけるのはイザベラにだって無理だ。


「あっ、そうだ。わたし、ジョシュア君に聞きたいことがあるの」

「なんですか?イザベラさんのためなら、何でもお話しますよ」


琥珀色の瞳がイザベラを真っ直ぐ見つめる。

さすがに人通りが多い渡り廊下で話せる内容ではないことを思い出したイザベラはジョシュアとともに、その場から移動することにした。