恋を知らない天才魔術師が、惚れ薬を作るまで



さっきはまるで興味ないみたいな態度だったくせに、今更いったいなんなんだ。

イザベラは不満気に睨むも、ユリウスは気にすることなく続ける。


「先ほどは起き抜けで頭が回っていなかった。しかし、よくよく考えてみたら、恋というものを解明するのに絶好の機会だ」

「まぁ、そうですね...」


いつになくやる気になっているユリウスに、イザベラは嫌な予感が胸を掠める。


「つい、先ほど...研究室の前でされました」

「ここを訪ねてきたのか?わざわざ告白するためにか?」

「......」


気絶したユリウスを運んでもらっていたなど口が裂けても言えず、イザベラは誤魔化すための言い訳を考える。

しかし、ユリウスはそこまで気にすることもなく、次の質問を続ける。


「相手の特徴は?」

「えっ、それ必要ですか?」

「一応、データとして知る必要がある」

「はぁ...えっと...」


イザベラは頭の中でジョシュアの姿を思い浮かべる。