恋を知らない天才魔術師が、惚れ薬を作るまで



「ユリウス...」

「何故、邪魔をした」

「......は?」


命の危機を救った相手に対しての発言ではなく、イザベラは耳を疑う。

さすがのグロリアも驚いて、目を見開かせている。


「あと、少しでなにか、わかりそうだった。非常に不愉快だ」


苛立ちを露わにしたユリウスは、グロリアにしがみついているイザベラのローブを引っ張る。


「もう一度、先ほどの魔術を展開させる。今度は脳筋による物理的介入ができない強固防壁を張る」

「いーやーでーす!!絶対に、いや!!!」


何言ってんだ、この変人は!?

さすがのイザベラも付き合いきれず、グロリアにしがみつく力を強め、ユリウスの提案を拒否する。


「わたしが偉業を達成するのを見たいのだろう?つべこべ言わず、付き合え!!」

「それとこれとは、話が別です!!!」


嫌がるイザベラを無理やり引き剥がそうとするユリウスに周囲はドン引きする。