恋を知らない天才魔術師が、惚れ薬を作るまで



えっと、次は......。

お目当ての品を買えたので、イザベラは次に買うべきものを確認するために、買い物リストを開く。

薬の材料は買った、新しいインクも買った、先生がさっき割った調合瓶も買った。

あとはユリウスがずっと狙っていた古い魔術書だけになる。

古本屋の店主から連絡があったそうで、いつもなら買い出しについてこないのだが、その魔術書を引き取りに行くついでに今回はついてきていた。

しかし、ユリウスは買い出しをしているイザベラのことなど気にせず、一人で勝手に先に進んでいる。

これだと一緒に来たと言えないが、不思議なことにイザベラが店に入ると、先に行っていたはずのユリウスが店の前で待っている。

そんな不可解な行動をするユリウスにイザベラはすっかり慣れてしまったので、特に気にすることなく自分のペースで買い出しをしていた。