恋を知らない天才魔術師が、惚れ薬を作るまで



「本当に先生は天才ですね。その調子で早く惚れ薬を作ってください」


そして、早く研究費の凍結を終わらせていただけなければ、本当に来月の生活費がやばい。

困窮状態が続き、少しだけ焦り始めているイザベラに、ユリウスは得意げに鼻を鳴らす。


「ふっ、問題ない。近々試す予定の魔術で恋というものが理解できたら、すぐ出来る」

「本当ですか!?さすが先生です!」


まさかそこまで進んでいたとは思っておらず、興奮気味に称賛すると、ユリウスは気分を良くしたのか、珍しく笑みを浮かべている。


「当然だ。わたしに不可能なことはない」

「さすが先生!それじゃあ天才ついでに、これもやってみてはいかがでしょうか」


間髪入れず、イザベラは一枚の書類をユリウスの前に差し出す。