恋を知らない天才魔術師が、惚れ薬を作るまで



......もしかして、わたしのせい?

わたしが甲斐甲斐しく、先生の世話をし続けてしまったせいなのか?

そんなはずないと言い聞かせるも、心当たりがありすぎるイザベラは顔を真っ青にさせる。

確かにユリウスの仕事の補佐の他にも、忙しいユリウスの代わりに食事を用意したり、部屋を片付けたり、研究以外のことも手伝うようにしていた。

まさか、これらの行動がユリウスを更なるダメ人間に進化させてしまったかもと考えると正直居た堪れない。

...どうしよう、わたしのせいで先生が完全なる社会不適合者になってしまう...。

重い足取りのまま研究室の前まで着いてしまい、イザベラは重たいため息を吐く。

とにかく、これ以上酷くならないように、先生との関わり方を考えなければ...!!

意を決して扉を開くと、寝起きのユリウスが自分の席に座っているのが見えた。