このまま放っておいて、本当に死なれでもしたら、この国の魔術の発展が数百年は遅れるかもしれないほど、ユリウスは天才だ。
そんな天才を、何もしないまま見捨てることが、イザベラにはどうしてもできなかった。
散々悩んだ末に、イザベラは周囲の反対を押し切って、ユリウスの研究室の扉を自らノックしたのである。
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......そうだった、わたしが自分から先生の助手を志願したんだった...。
ユリウスの助手になってからあまりにも毎日が忙しなく過ぎていくので、すっかり忘れてしまっていた。
皿を食堂に返し、研究室へと戻る。
しかし、ユリウスも最初の頃はこんなに生活能力が低くはなかったはずだ。
確かによく生き倒れてはいたが、イザベラが助手になった当初は自分の身の回りは自分でこなしていた。
なのに、なんで今になってこんなにもダメ人間っぷりを発揮し始めたのだろうか...。
そこで、イザベラは気付いてしまう。

