恋を知らない天才魔術師が、惚れ薬を作るまで



しかし、ユリウスはお粥をじっと見つめるだけで、受け取ろうとしない。

.......自分で、食べる気はないらしい。

こんの、人はーー!!!

イザベラは沸き上がる怒りを抑え込み、匙でお粥を掬い上げる。


「はい、先生。あーん」


匙を口元まで近付けると、ユリウスはゆっくりと口を開けたので、そのまま口の中にお粥を流し込む。

ゆっくりと咀嚼し、飲み込んだことを確認すると、イザベラは次の一口を近付ける。

これだとまるで介護じゃないか。

果たして、これも助手の仕事なのだろうか...?

お粥を食べさせているうちに、己の行動に不可解さを覚えるも、イザベラは最後まで職務を全うした。