恋を知らない天才魔術師が、惚れ薬を作るまで



とりあえず体を起こし、水を飲ませる。


「わたしは、食堂で食べ物を貰ってきますので、ここで大人しくしてくださいね。絶対に動かないでください!!本気で死にますよ!?」


念入りに忠告して、死にかけのユリウスを残し、イザベラは猛ダッシュで食堂へと向かう。

食堂は朝食を食べに来ている人々でごった返していた。

人の合間を縫うように通り抜け、なんとか配膳口まで辿り着く。


「すいません!!とにかく食べたらすぐ元気になるものください!!あとなるだけ、噛まず食べれるものがいいです!!」


我ながら意味のわからない注文だと思うが、今は緊急事態なのであまり色々考えていられなかった。

鬼気迫るイザベラに圧倒された給仕は、具沢山のお粥を用意してくれた。

給仕からお粥を受け取り、また猛ダッシュで研究室に戻る。

研究室へ戻ると、壁に寄りかかってぐったりとしているユリウスの前に、お粥を差し出した。


「先生、ご飯ですよ」