恋を知らない天才魔術師が、惚れ薬を作るまで



「何、するんですか!?」

「どういうつもりだ」

「ここ最近ずっと研究室に籠もって本ばっか読んでたんですよ?少しでもいいから外の空気を吸って、気分転換させてください」


体を起こし、乱れてしまった髪を整えながら、抗議する。


「わたしは、帰りたい」

「じゃあ、一人で帰ってください。わたしはまだここにいます」


イザベラの言動が気に入らないのか、ユリウスは不満げな表情で睨んでくる。

しかし、そんなことで屈するつもりのないイザベラはヨハンナに向き直る。

ヨハンナはこちらの様子を窺いながら、手元は花冠を作っている。

懐かしい気持ちになったのでイザベラも久しぶりに花冠を作ることにした。

ユリウスは文句言いたげな視線をイザベラに投げかけてくるも無視する。

すると、帰ることを諦めたユリウスは仕方なく二人と同じように花を摘み、冠を作り始めるのであった。