恋を知らない天才魔術師が、惚れ薬を作るまで



「今回のデートで、一番感情が揺さぶられた行為だったので、再現してみました。どうです?」

「...された時、お前はどう感じた」

「えっ、すごいなって感心しました」


恋というのは、人の行動を大胆にさせるんだなと自分で体現してみて、改めて思った。

イザベラの答えを聞いたユリウスは深くため息を吐いた。


「その感情は、恋なのか?」

「..........たぶん、違います」

「そういうことだ、まったく...馬鹿馬鹿しい」


演技だが、渾身の告白を馬鹿馬鹿しいと評されて、イザベラはなんだか面白くなく、ユリウスの手を包んでいる手の力を何気なく込める。

すると、ユリウスが嫌がるように大きく身を引き、イザベラの手から逃れようとする。


「ええい、いつまで掴んでる!!用が済んだならとっとと帰れ!!変な格好とみょうちくりんな髪しおって!!気が散る!!」

「なっ!?」


洋服はともかく、自分なりに可愛いと思った髪まで馬鹿にされ、さすがに腹が立ったので、すぐに手を離す。


「言われなくても帰りますよ!!お邪魔して申し訳ありませんでした!!」