恋を知らない天才魔術師が、惚れ薬を作るまで



蝶々の形を形どった銀色の髪飾りだった。


「よく、似合っています」


突然の行動に戸惑っていると、ジョシュアが笑顔で褒めてくれる。

どう反応すればいいかわからないので、とりあえずイザベラも笑い返す。


「プレゼントします」

「えっ!?ちょっと待って!!そんなの悪いって!!」


しかし、イザベラが止める間もなく、ジョシュアは店主にお金を渡し、袋に包まれた髪飾りをイザベラに差し出してきた。


「無理にデートにお誘いしてしまったお詫びです。受け取ってください」


笑顔で、なんでもないかのようにそう言われると断りづらく、イザベラは渋々それを受け取った。


「あ、ありがとう...」


以前ジョシュアと会話した時、彼がまだ未成年だと知っていたイザベラは、年下の青年から贈り物を受け取ってしまったことに、なんとも言えない居心地の悪さを覚えた。