私も、創を救えたと思い込むことでしか、殺す理由が、納得する理由がなかった。 滑稽な話でしかないけれども、それは事実だ。 ――目の前で冷たくなっていく頬に触れる。あれだけ走って、汗をかいたはずの肌は、息を呑む程度に綺麗だった。 太陽に灼かれていたはずなのに、違う世界の人間みたいに白い。 あの日を追想する。あの笑顔を思い出す。 これは、私が彼を救済するまでの物語だ。