甘い初恋を、もう一度。

「ーこれより、栖蘭学園中等部の入学式を終わりますー」

ふぅぅ…終わった…。

栖蘭学園中等部はめちゃくちゃエリート学園らしい。

だから生徒もみんなどこかの令嬢とか、社長の娘さんとか…すごい人の卵なんだよ。

なんか…わたしは場違いな気がする…。

「あのぅ…」

とんとんっと軽く肩を叩かれた。

振り返ると、めちゃくちゃ可愛い女の子の顔が。

「…え?」

ま、まさか…わたし?

いやいやそんなわけない…わたしな地味だから、話しかける要素ないし…。

「わ、わたしですか?」

わたしは一応、そう言ってみる。

ど、どうしようっ…。

まさか初日から変な集団に目をつけられた、とかだったら…。

考えるだけで…ひぃぃぃ。

「そぉそぉ。振り向いてくれて良かったぁ〜。莉奈ね、お友達探してたのぉ」

わ、わわっ。

かわいい声で、きゃぴっと可愛らしく笑う女の子。

莉奈、ちゃんって言うのかな?

かわいい…これぞ美少女って感じの子…。

結構良い子そう。

「仲良くしてくれると嬉しいなぁ…。」

うるうるとこちらを見つめてきた莉奈ちゃん。

かっ…かわいい!!

「もちろん!仲良くするよ!よろしくねっ。」

しかも、こんなわたしで良いのかな…?

「わぁぁぁぁ!嬉しいなぁっ。あたしねっ、夢乃 莉奈(ゆめの りな)!よろしくねぇっ」

ゆ、夢乃…莉奈ちゃん…!

名前までかわいい…っ!

わたしは思わず莉奈ちゃんに見惚れてしまった。