甘い恋を、もう一度。

いつ見ても大きい学園…。

モデル時代のアイドルブースよりも広い…。

わたしはぼうっとその学園を見上げる。

「?入らないのか?」

「あっ…入ります!」

いけない…ぼうっとしてた…。

入学式がすぐに始まっちゃう…急がなきゃ!

あれ…

「あ、あの…入らないんですか?」

みるとイケメンさんは入るそぶりを全く見せなかった。

入らなくて良いのかな…遅刻したら怒られないのかな?

「あー…。」

何故か気まずそうに言うイケメンさんに首をこてんとかしげる。

「…お前だけは、行け」

ん?お前、だけは?

どういうこと?イケメンさんは行かないのかな?

ー栖蘭学園中等部の入学式、そろそろ始まりますー

校内放送で、そう流れた。

ど、どうしよっ、イケメンさんのことは気になるけど行かなきゃ!

「ごめんなさい、行きます!」

わたしはぺこっとおじきをして、走りだした。