伊鞠達が美風の家へ上がると、突然、鳴き声がして真白いふわふわした大きな何かが奥から広い廊下を走ってきた。 走ってきたのは綺麗な犬だった。 美風に飛びついた大型犬は、合図で上手にお座りをすると、無邪気に恋達の方を見上げた。 「可愛い!」 「クレイって言うんだ。僕んちの家族だよ。」 一番年下のね、と言って美風は笑った。 「可愛いですねえ」 「美風様、撫でても良いですか?」 フォーカスしてビデオカメラを向けると、クレイは古賀くんの手をペロリと舐めた。