教室で恋達が話をしていると、新聞部が現れて、恋達の所にやって来た。
「注目!注目!」
恋の前に来て、突然伊鞠が手を挙げて声を張り上げた。
「おえ。今度はなんだっていうんですか。加納先輩。」
「嬉しそうな顔しないでください。これは前触れだ。きっと良くない事が起きるに違いないんだから。」
宗介と美風のブーイングにめげず、ここぞとばかりに伊鞠が笑顔で言った。
「新企画!黒白王子の自宅訪問!。成せばなる。成さねばならない何事も。黒王子、白王子、親衛隊と新聞部合同でおうちにお邪魔して良いかしら?」
「はあ?」
宗介は怒り笑いで伊鞠を見返すと、グーにした拳で机を殴る真似をした。
「絶対嫌です!」
「僕も嫌だ。家に呼ぶのは親しい人だけ。新聞部も親衛隊も、ほんの少しだって僕の家には関わって欲しくない。どうでも良い問題じゃないんです。これは大事な線引きなんですから。」
「あら、いいじゃない別に。ファンの子達大喜びするわよ。親衛隊冥利つきるってもの。それでね……」
伊鞠が言った。
「お昼の校内放送の時に、黒白王子自宅訪問のビデオを公開するのよ。どう?いい考えでしょ?」
宗介と美風が顔を見合わせた。
「全っ然いい考えでも何でもないですよ。どっから思いついたんだよ?。そのきっかけを根こそぎ潰してやりたい。」
「プライベートの放送なんてどうかしてる。訴えますよ。校内放送なんて、部活動だけ映してれば良いんだ。なんで僕が映らなきゃならないんだ。」
「僕達一般人です。黒白なんちゃらってキャッチコピー勝手に付けられただけで、タレントでもなんでもない。毎回毎回、頭どうかしてんじゃないですか。」
「校内放送って事は、昼食の時に僕の顔が映って、放映されるのか。考えただけで虫唾が走る。僕は訴えますからね!。」
「放送委員に頼んだら、快く了承してくれたわ。」
伊鞠が言った。
「私達は決めた!。親衛隊と、まだ黒白王子を詳しく知らない隠れファン達のために、黒白王子の新企画を落成させると!。新田さん、あなたも、協力して頂戴。」
恋は力なく笑って、宗介と美風の顔を見た。



