「ワイも買お。」
律の隣で翔も財布を出した。
「恋、恋あんたは?」
「え」
「言っとくけど僕リッチやで。羽振りのいい大会社の社長の一人息子や。なんも言いなや。」
「恋の分はお茶買ったから良いよ」
「ふーん、了解。」
それから、
「あんま想像通りやってん、拍子抜けしたわ」
と呟いた。
「何が?」
「新田恋。興信所で調べさせて貰いまして。僕、嫁候補は全員みっちり調べさせるんやで。狐……」
言いかけて、恋をじっと見つめて、ふっと笑って、翔が聞いた。
「狐って何?。何の事や?。何回も出てくるんやけど、分からんかってん。多分顔立ちなんやね」
恋達は歩いてロケバスに向かった。



