そして迎えた、パーティー当日。
慈善財団主催のチャリティーパーティーは、都内でも屈指の格式を誇るホテルで行われていた。
高い天井にシャンデリアが輝き、ドレスアップした人々が優雅に談笑している。
惺也くんは会場の人々に丁寧に挨拶しながら、私を自然にエスコートしてくれた。
まるで──本物の夫婦みたいに。
高さ十センチもある慣れないピンヒールを気遣ってくれる彼は、私がよろめかないように腰を支えてくれている。
「私、変じゃない?」
「凄く、綺麗だ。よく似合ってる」
誂えてもらった上品なドレス。
場違いじゃないかと不安だったけれど、お世辞だとわかっていても、やっぱり嬉しい。
彼の一言で、簡単に緊張が解れてしまうのだから、私って単純なのかもしれない。
彼から仄かにホワイトムスクの香りが鼻腔を掠める。
爽やかさの中に上品な深みのある香りに、無意識に彼に抱きしめられて眠りに就くことを思い出してしまう。
やだ、顔が赤らんでないかしら……。
「どうかしたか?」
「……ううん、何でもない」
急に手団扇で顔を扇いだものだから、不思議そうに彼が声をかけてきた。
「李茉、あそこにいる人に、挨拶に行くぞ」
「あ、はい」
惺也くんは談笑している人々に軽く挨拶を返しながら、迷いなく歩を進めていった。
慈善財団主催のチャリティーパーティーは、都内でも屈指の格式を誇るホテルで行われていた。
高い天井にシャンデリアが輝き、ドレスアップした人々が優雅に談笑している。
惺也くんは会場の人々に丁寧に挨拶しながら、私を自然にエスコートしてくれた。
まるで──本物の夫婦みたいに。
高さ十センチもある慣れないピンヒールを気遣ってくれる彼は、私がよろめかないように腰を支えてくれている。
「私、変じゃない?」
「凄く、綺麗だ。よく似合ってる」
誂えてもらった上品なドレス。
場違いじゃないかと不安だったけれど、お世辞だとわかっていても、やっぱり嬉しい。
彼の一言で、簡単に緊張が解れてしまうのだから、私って単純なのかもしれない。
彼から仄かにホワイトムスクの香りが鼻腔を掠める。
爽やかさの中に上品な深みのある香りに、無意識に彼に抱きしめられて眠りに就くことを思い出してしまう。
やだ、顔が赤らんでないかしら……。
「どうかしたか?」
「……ううん、何でもない」
急に手団扇で顔を扇いだものだから、不思議そうに彼が声をかけてきた。
「李茉、あそこにいる人に、挨拶に行くぞ」
「あ、はい」
惺也くんは談笑している人々に軽く挨拶を返しながら、迷いなく歩を進めていった。



