「だから! 高校の時、散々私を『庶民』っていじってきた、あの嫌味な御曹司の片桐くんが、借金を餌に、結婚迫ってきたんだってば‼」
『えっ、ちょっと待って。情報多すぎ……! あの、片桐くんがプロポーズしてきたってこと!?』
「プロポーズじゃなくて、契約結婚だってばっ!」
『いや、一緒じゃん……!』
未空の笑う声がスマホ越しに聞こえてくる。
「笑いごとじゃないんだってば……。昔よりパワーアップしてて、なんて言えばわかるかな……次元違いのオーラを纏ってて、罰ゲームか何かで、揶揄ってるとしか思えなくて」
セレブ特有の遊び──お金が有り余ってるから、暇つぶしに揶揄い目的で近づいたとしか思えない。
『……でもさ。確かに昔からお金持ちだったけど、そんな性格ねじ曲がってたっけ?』
「ねじ曲がってたよ! 庶民庶民って……! 口開けば、庶民って私のこと、揶揄ってきたじゃない!」
あの頃の嫌な記憶が胸を抉る。
未空は少し間を置いてから、落ち着いた声で続けた。
『えっ、ちょっと待って。情報多すぎ……! あの、片桐くんがプロポーズしてきたってこと!?』
「プロポーズじゃなくて、契約結婚だってばっ!」
『いや、一緒じゃん……!』
未空の笑う声がスマホ越しに聞こえてくる。
「笑いごとじゃないんだってば……。昔よりパワーアップしてて、なんて言えばわかるかな……次元違いのオーラを纏ってて、罰ゲームか何かで、揶揄ってるとしか思えなくて」
セレブ特有の遊び──お金が有り余ってるから、暇つぶしに揶揄い目的で近づいたとしか思えない。
『……でもさ。確かに昔からお金持ちだったけど、そんな性格ねじ曲がってたっけ?』
「ねじ曲がってたよ! 庶民庶民って……! 口開けば、庶民って私のこと、揶揄ってきたじゃない!」
あの頃の嫌な記憶が胸を抉る。
未空は少し間を置いてから、落ち着いた声で続けた。



